作:Thomas Tidholm(トーマス・ティードホルム)

絵:Anna-Clara Tidaholm(アンナ・クラーラ・ティードホルム)

 Ture skottar snö

トゥーレのゆきかき

 トゥーレは犬のヘイと一緒に小さなおうちに住んでいます。ある日、たくさん雪が降ったので、トゥーレとヘイは雪かきをすることにしました。でも途中でショベルをなくしてしまい、さらにはショベルを探しているうちに帰り道がわからなくなってしまいます。とほうに暮れていたところに、そりに乗ったおじいさんが通りかかって…

 実はこれ、クリスマスの物語なんです。そりに乗っていたおじいさんはトムテで、トゥーレの家へクリスマスプレゼントを届けに行くところだったのでした。表紙やタイトルからは雪かきのことしかわからない、意外性のあるお話です。トゥーレがもらったプレゼントは、新しいショベルでした。

 トムテの登場は昨日に続いて二回目。しかしこのトムテは昨日の「こびと」とは違い、ほとんどサンタクロースのような存在です。このトムテはユールトムテといって、1800年代にアメリカの文化が入ってきたときに、サンタクロースとトムテが混ざって生まれました。スウェーデンではクリスマスのことをユールと呼んでいます。

 ちなみに犬の名前ヘイ(Hej)はスウェーデン語で「こんにちは」という意味の言葉と同じ綴りです。

 小さくてカラフルな絵がとてもかわいい絵本です。作者のティードホルム夫妻はこのトゥーレを主人公にしたシリーズの他にも、多くの絵本を手掛けています。著名な賞の受賞歴も多く、評価の高い作家です。

​(スウェーデン語専攻4年 有園)

ベル.png

​back