作・絵:Jonna Björnstjerna(ヨンナ・ビョルンシェーナ)

 Den underbara familjen Kanin

おとぎのもりのおとうとうさぎ!

 スウェーデンのこどもたちが選ぶ本の人気投票「BOKJURYN」で、0~6歳部門のベスト1に二度も選出されている「おとうとうさぎ」シリーズを一冊にまとめた絵本です。”Sagon om den underbara familijen Kanin och monstret i skoget”「おばけのめをみて おとうとうさぎ!」、”Fru Skräck”「まじょにはクッキー おとうとうさぎ!」、”Godistrollet”「ひみつのおかしだ おとうとうさぎ!」の三冊が収録されています。それぞれ邦訳も出ているので、タイトルは邦題にならった訳をつけさせていただきました。原題はそれぞれ、「すてきなうさぎ一家ともりのおばけのおはなし」「こわい魔女」「おかしトロル」といったところでしょうか。

 おとぎのもりに住んでいるうさぎ一家の末っ子、おとうとうさぎを主人公にしたお話です。うさぎのおうちはとても素敵なところにありますが、森の中にはおばけのひそんでいるこわい場所もあります。ある日おとうとうさぎは、きれいなチョウチョを追いかけているうちに、こわい森へ迷い込んでしまいました。とても怖がりなおとうとうさぎ。通りかかった黒服のトムテが道案内をかって出てくれますが、そこには…

 ちょっと不気味でユーモアのある絵がとても素敵な絵本です。なにより表情豊かなおとうとうさぎがかわいい! ティム・バートン作品などの独特な雰囲気が好きな方はかなりはまると思います。トムテやトロルなど、北欧の妖精もたくさん登場します。二日前に紹介したエルサ・ベスコフの「もりのこびとたち」と比べてみると面白いかもしれません。

 作者のヨンナ・ビョルンシェーナは1983年生まれ。この「おとうとうさぎ」シリーズがデビュー作です。同シリーズは2013年に第四作が、2017年には第五作も発表されています。

​(スウェーデン語専攻4年 有園)

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