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作:Astrid Lindgren(アストリッド・リンドグレン)

絵:Ilon Wikland(イロン・ヴィークランド)

 Visst kan Lotta nästan allting

ロッタちゃんとクリスマスツリー

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 今日からクリスマスまでの24日間、アドベンド企画として毎日一冊、スウェーデンの絵本を紹介します。よろしくお願いします!

記念すべき一冊目は、児童文学の巨匠アストリッド・リンドグレンによる、とっても元気な女の子ロッタちゃんのシリーズの一冊です。

 ロッタちゃんはお母さんに頼まれて、病気のベルイおばさんにパンを届けに行きます。ついでにゴミ捨ても頼まれるのですが、途中でゴミとパンの袋を取り違えてしまってさあ大変! でもゴミ集めのトラックのカッレさんが、パンに気づいて取り分けて置いてくれていました。ロッタはベルイおばさんへのお使いをすませると、クリスマスツリーを見に家へ帰ります。明日はクリスマスイブ。お父さんがツリーにするもみの木を買ってくることになっていたのです。しかし、家に帰ったロッタを待ち受けていたのは、すっかり落ち込んでいる家族の姿でした。ツリーにするもみの木が手に入らなかったのです。ふてくされている兄さんたちを置いて、ロッタは雪の中出かけていきますが…

原題は「ロッタちゃんはなんでもできる」。タイトル通りとても行動的で前向きなロッタちゃんが生き生きと描かれている絵本です。周りの大人たちの温かいまなざしも、優しく感じられます。クリスマスのお話なので、今の時期にぴったりです。

 絵を描いているイロン・ヴィークランドは、リンドグレンとよくコンビを組んでいる画家。この絵本では、線のはっきりした素朴な印象のある絵を描いています。

 日本では山室静による邦訳が出ています。

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