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作:Inger Sandberg(インゲル・サンドベリ)

絵:Lasse Sandberg(ラッセ・サンドベリ)

 lilla spöket Laban

おばけのラーバン

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 1965年の登場以来、スウェーデンで愛され続けているキャラクター「ラーバン」。彼のデビュー作がこの「おばけのラーバン」です。

 小さなおばけのラーバンは、ママおばけとパパおばけと一緒にお城の地下に住んでいます。パパはラーバンが大きくなって、お城の人々を怖がらせるのを楽しみにしています。「ラーバン、おまえは大きくなったら、きっと恐ろしいおばけになってくれるにちがいない」とパパ。でもラーバンはおばけになる勉強よりもママのお手伝いをするほうが好き。困ったパパは真夜中にラーバンを修行につれていきますが…

 おばけのくせに怖がりなラーバンが、とてもかわいらしい絵本です。

 作者のサンドベリ夫妻は、このおばけのラーバンとその妹ラボリーナのシリーズのほか、小さな女の子を主人公にした「アンナ」シリーズでも有名。多くの国で絵本が翻訳出版されている人気作家です。コラージュを用いた独特なイラストが特徴的。素直な物語で子どもも楽しめるうえ、絵は大人が見ても十分面白いと思います。

 2015年には、この絵本の50周年記念新装版がスウェーデンで出版されています。書影はその新装版のほうを持ってきてみました。また、これを皮切りに「ラーバン」シリーズの絵本がつぎつぎに再版されているようです。

 何冊かは日本語にもなっていますが、今は残念ながら絶版となっています。日本でも気軽に読めるようになってほしいなと思います。

​(スウェーデン語専攻4年 有園)

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