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作・絵:Eva Lindström(エヴァ・リンドストロム)

Olli och Mo

オッリとモー

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 ちいさなオッリとおおきなモーは見た目も性格も真反対のあべこべコンビ。ある晴れた日曜日、彼らは地図と望遠鏡を持ってドライブに出かけます。でも地図を読み間違えて、帰り道がわからなくなってしまいました。さまよっているうちに、彼らはマウドと名乗る親切な女性のところにたどり着きます。彼女はオッリとモーに食事をだしてくれたうえ、宿もかしてくれました。そこは本当の家のように心地のいい場所でしたが…

 迷子になったときの表現が秀逸です。風景がさかさまに映っていたり、ものの大きさがあべこべになっていたりして、心象風景のようにも見えます。迷子になったときの不安をそのまま絵にしているようです。

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―Var är vi ? 「僕たちどこにいるの?」

―Här nånstans. 「ここの、どこかにいるよ」

 

 この見開きに載っているのはこのやりとりだけ。最初の質問は読者への問いかけのようにも感じられますが、このページにオッリとモーの姿はありません。彼らはどこで話しているのでしょうか。そもそも「ここ」とはどこなのでしょう。

 この絵本は全体を通して楽しい旅物語、あるいはロードムービー的に読むことができますが、暗示的で少し不思議な雰囲気もあります。作者のエヴァ・リンドストロムはアウグスト賞に11回もノミネートされている実力派。11回のノミネートは最多だそうで、2013年に” Snöret, fågeln och jag”「ひも、とり、そしてわたし」(エーレン・カールソンとの共著)で受賞もしています。

​(スウェーデン語専攻4年 有園)

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