John Bauer

​ヨン・バウエル

 皆さん、こんばんは。もうすぐクリスマスです。少々スタートが遅れてしまいましたが、今年もアドベントカレンダーにちなんで、北欧の文化を紹介します。

 今年のテーマは「北欧の画家たち」です。スウェーデン・デンマーク・ノルウェーの画家を2人ずつ、計6人ご紹介します。

 どうぞお楽しみください。

 

 今日紹介するのは、スウェーデンの画家、ヨン・バウエル(John Bauer, 1882-1918)です。

  深い森の奥深く、暗闇から浮かび上がる不気味な生き物。半ば森そのもののように、苔の匂いすら感じられそうな緻密な筆致で描かれているのは、バウエルの代表的なモチーフ「トロール」です。

 トロールは北欧の伝承的存在で、「妖精」というよりは「妖怪」というほうが日本語では近いように感じます。バウエルはスウェーデンの森や妖精、こびと(トムテ)たちを、恐ろしいだけではなく、ときにはユーモラスに、いきいきと表現しています。

 物語の画家(sagokonstnär)とも呼ばれるバウエル。

 彼の絵がスウェーデンで広く知られるようになったきっかけは、「トムテとトロールの世界で」"Bland tomtar och troll"という創作民話のアンソロジーでした。

​同時代の

​ナショナルロマン主義